エレクトロビットの新しいソフトウェアは、コネクティッドカーの高度自動運転向け高性能ECUの構築を自動車メーカーへ提供します

ドイツ、エアランゲン （2017年10月18日）   自動車産業における最先端の組込みおよびコネクティッド技術ソリューションのリーダーであるElektrobit (EB)が、 コネクティッドカーの高度自動運転に必要な複雑かつ強力な電子制御ユニット（ECU）の構築の実現を自動車メーカーに提供するソフトウェア製品ラインを発表しました。EB corbosと呼ばれるこのソリューションは、新しい標準であるAdaptive AUTomotive Open System ARchitecture（AUTOSAR）の最初の商用ソフトウェア実装の1つであり、3つの製品で構成される製品ラインです。

EBのソフトウェアの主な機能には、ますます高まる最高レベルの安全性への関心に応えるフェールオペレーション（障害時にも正常運転を可能とする）機能、相互接続性のサポート、over-the-airアップデート等、車載ECUの必須機能が提供されています。

AUTOSARのプロジェクトリーダー、フォルクスワーゲン社のMarcel Wille博士は、「我々はElektrobitのAdaptive AUTOSARへの取り組みを歓迎しています」と述べています。「将来のE/Eアーキテクチャに必要不可欠な重要な技術、とりわけ新機能の統合の技術をリアルタイムに迅速に導入するという点で、この分野でのEBの継続的な貢献が非常に役立っています。」

マルチコアプロセッサを搭載した高性能コントローラは、さらなる集中化および複雑性の増大が予想される将来の自動車機能アーキテクチャの中心軸となります。コネクティッドカーの高度自動運転を実現するために、自動車メーカーは、最大100個の単一ECUを、多くとも5台から10台のみの組み込み用パフォーマンスコントローラをコアに持つ集中型機能アーキテクチャに統合します。この構成を実現するには、自動車メーカーは、パワフルなマルチコアプロセッサの機能の活用に対応する新しいソフトウェアを必要としているのです。EB corbosには、自動車メーカーやTier1サプライヤーにとってこういった高度なシステムの開発が容易になることを念頭に設計された3つの製品が含まれています。またこのソリューションでは、ソフトウェアコンポーネントの再利用が可能であり、時間およびコストの節約にもつながります。

The EB corbosラインに含まれる製品：

• EB corbos AdaptiveCoreは、Adaptive AUTOSARを用いたベーシックソフトウェアです。ASIL-DまでのISO26262基準に準拠しており、安全でセキュアかつ柔軟性を持つ高性能ECUを構築するための中核となる技術です。
• EB corbos Hypervisorは、複数のオペレーティングシステムをサポートするオートモーティブグレードのハイパーバイザです。ASIL-DまでのISO26262認定を取得済であり、最高レベルの安全性とセキュリティが保証されています。
• EB corbos Linuxは、セーフティクリティカルシステムで利用可能なLinuxカーネルを基盤とし、高性能コントローラ用に設計された車載用POSIXに準拠したオペレーティングシステムです。

EBのストラテジーおよびパートナーシップ部門のExecutive Vice PresidentであるMartin Schleicherは、次のように述べています。「数十年に渡り、自動車メーカーやTier1サプライヤーに革新的なソフトウェアおよびサービスを提供してきた中で、最も複雑なソフトウェア上の課題を克服することはElektrobitにとって大きな誇りです。我々は我々のクライアントの将来に向けたモビリティ計画を積極的に支援しています。EB corbosはコネクティッドカーの高度自動運転という目標を実現するために必要とされるベーシックソフトウェアを提供するものです。」

EBは、AUTOSAR準拠のECUソフトウェアの主要サプライヤーの1つと考えられており、その製品は現在路上で運転されている車両で10億個以上のデバイスのECUに利用されています。

詳細は、https://www.elektrobit.com/products/ecu/eb-corbos/ をご参照ください