エレクトロビット独自のTheming EngineがSDVの車内をカスタマイズ

October 10, 2023
  • 使いやすいAndroidソフトウェアツールチェーンで、デザイナーは車両のライフサイクルにわたって、HMIのブランディング、仕向地ごとの変更、カスタマイズを可能に
  • 自動車メーカー、フリート事業者、モビリティサービスプロバイダーに、収益拡大の新たな機会を提供
  • ユーザーエクスペリエンスの大幅な改善とブランドロイヤルティの向上に貢献

theming engine

 

ドイツ、エアランゲン、2023年10月10日 ― エレクトロビットは本日、車両のライフサイクルのどの時点においても、ソフトウェアエンジニアを必要とせずに、車両のユーザーインターフェースを完全にカスタマイズできる独自の新しいソフトウェア、Theming Engineを発表しました。エレクトロビットのTheming Engineにより、自動車メーカー、フリートおよびレンタカー事業者、カーシェアリングサービスプロバイダーは、車両のユーザーインタフェースの外観と操作性を「その場で」パーソナライズできるようになり、車両またはフリートの購入時以降も、収益の創出、顧客満足度の向上、そしてブランドロイヤルティを高める機会を提供します。

カスタマイズとブランディングは自動車業界において、かつてないほど重要なものとなっています。マッキンゼーによれば、この能力に秀でた企業は、そうでない企業より40%多くの収益を生み出しており、そして業界を問わず、カスタマイズにおいてトップクラスの成果を上げた企業は、1兆ドル以上の新たな価値を生み出すことができるといいます。

エレクトロビットのTheming Engineは、Androidプラットフォームをベースとした使いやすいデザインテンプレートとコンフィギュレーションを提供し、コックピットデザインチームが特注のインターフェースを迅速に作成、実装できるようにします。Theming Engineは、クリエイティブデザイナーが、車両のライフサイクルのどの時点であっても、インターフェースの外観と操作性を調整できるように、UIデザインをソフトウェア開発から分離しています。これにより、ブランドやモデル固有のイメージ、テキストタイプ、季節・休暇・時間帯・誕生日に応じた配色、現在地や目的地などの地理的位置など、さまざまなテーマを容易に設定、展開することができます。

Theming Engineは、下記において自動車メーカーやサービスプロバイダーをサポートします。

  • 自動車のブランド、モデル、地域や特定の消費者層に合わせたダイナミックなテーマ設定:デザインチームは、ブランド重視とユーザー主導のいずれでも、美しさに訴え、独自のユーザーエクスペリエンスを生み出すテーマを容易に作ることができます。Theming Engineは、ブランド、車種、地域、あるいは異なるユーザー層の間で、素早く容易にテーマを展開することができます。
  • ユーザーの共感を醸成:コックピットを独自のテーマにカスタマイズすることで、エンドユーザーに個性を表現する機会を与え、ユーザーの共感と満足度を高めます。
  • テーマ変更のカスタムトリガーの構築:デザインチームは、ユーザーのインプット、あるいは新しい企業ブランディングに伴って、時系列的なアプローチでテーマ変更を実行するトリガーを定義することができます。新しいテーマは、これらのトリガーを介して、OTAでプッシュしたり、オンデマンドでアクセスしたりすることができます。
  • 柔軟なテーマ設定に対応:Theming Engineは、ユーザーの多様なニーズや急速に変化する市場状況に対応するために、古いバリエーションを除外し、迅速に開発、展開できるさまざまなバリエーションを設定することができます。最小限の工数で、特定のコックピット環境を大幅に変更することができます。
  • A/Bテストの高速化と効率化:色校正、コントラストなどのテーマ特性のテストには、多くの時間とリソース要することがあります。Theming Engineはこのプロセスをスピードアップし、効率化します。色、アイコン、フォント、その他の要素は、コックピット内で適切な外観と操作性が得られるまで、反復プロセスによって迅速に変更、プレビューすることができます。
  • 地域や地方の違いに対応:今日の自動車市場はまさにグローバルです。Theming Engineは、測定単位、タイプ、アイコンなどを含むUI特性を容易に変更でき、市場によって異なる言語やその他のユーザー特性に対応できます。

「かつて、アフターマーケットのカスタマイズといえば、ピカピカのホイールや派手なステッカー、それにギアシフトカバーのような車内アクセサリーを意味していました。しかし、デジタルに敏感な現代のユーザーは高度なインテリア機能、例えば曲面ガラスディスプレイ、音声コントロール、他とは異なるテーマのユーザー専用インターフェースなど、絶えず変化するニーズに対応するクルマを求めています」とエレクトロビットのエンジニアリングサービス・テクノロジー担当副社長Siegfried Dirrは語ります。「エレクトロビットのTheming Engineを通してカスタマイズの未来を垣間見ることができます。よりオーダーメイドの機能を求めるデジタル志向のユーザーの要求に応え、自動車メーカーには自動車の購入以降もブランディングや新たな収益の機会を提供します」

エレクトロビットのTheming Engineの提供を開始しました。詳細についてはこちらをご覧いただくか、https://www.elektrobit.com/jp/contact-us/ よりお問い合わせください。

 

エレクトロビットについて

エレクトロビットは、先進の自動車業界向け組み込み/コネクテッドソフトウェア製品・サービスをグローバルに提供する自動車用ソフトウェアのリーディングカンパニーです。エレクトロビットは、過去35年以上、自動車業界向けインフラストラクチャソフトウェアやコネクティビティ、セキュリティ、自動運転、関連ツール、ユーザーエクスペリエンスの分野で柔軟かつ革新的なソリューションを提供してきました。弊社のソフトウェアは、既に6億台以上の車両に50億以上のデバイスで採用されています。エレクトロビットは、コンチネンタルの完全子会社であり独立事業会社です。

詳細はelektrobit.com/jpをご覧ください。

 

お問合せ先:

エレクトロビット日本株式会社
小倉 万紀
マーケティングマネージャー日本担当
電話:050-4560-3756
Eメール: Maki.Ogure@elektrobit.com