EB corbos Hypervisor

単一のCPU上で複数のゲストOSを実行

EB corbos Hypervisorは、単一のCPU上で複数のゲストOSを実行するための仮想化環境を提供します。各仮想マシンは、セキュリティ緊急度が高いセーフティ関連のリアルタイムアプリケーションをサポートするため、空間的および時間的に隔離されます。ハイパーバイザーは、POSIX互換のオペレーティングシステムカーネル自体を提供するため、ネイティブアプリケーションとゲストオペレーティングシステムとを平行して実行することが可能です。

メリット

物理的スペースの節約

複数のゲストシステムを仮想化することで、複数の物理的ECUを1つのハードウェア上で統合することが可能です。

パフォーマンス向上

リアルタイム・ワークロードとベストエフォート・ワークロードの統合がコアレベルで実現可能です。

リソース稼動率の最適化

重要な周辺機器(ボードネットワーク、暗号コア等)へのアクセス制御。

最高のセキュリティレベル

信頼性の高い小型のコンピューティング基盤で大半の機能が非特権処理で提供されるマイクロカーネルのコンセプトによって、アプリケーションのためのセキュアなソフトウェア環境を提供します。

ハイパーバイザーの詳細と機能

  • 1つのプロセッサ上で複数オペレーティングシステムEB corbos Hypervisorは単一のCPU上で複数の仮想マシンを提供し、仮想マシンはそれぞれ別々のオペレーティングシステムをホストすることが可能です。仮想マシンは複数のCPUコアで実行することも、単一のコアを複数の仮想マシンで共有することもできます。
  • マイクロカーネルアーキテクチャEB corbos Hypervisorは、safety element out of context(SEooC)として開発されており、信頼できる実行環境と仮想マシン間において干渉されない空間的自由度を提供することによって、最高レベルの安全性レベルのセーフティアプリケーションをサポートします。
  • ハードウェアの仮想化EB corbos Hypervisorでは、利用可能なハードウェア仮想化機能を使用し、ゲストオペレーティングシステムにネイティブ環境を提供します。
  • 仮想マシン間通信EB corbos Hypervisorでは、仮想マシン間通信向けの通信サービスを複数提供しています。

エレクトロビットのAdaptive AUTOSARソリューションの詳細情報